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大人の人生はおもしろいか

この質問に答えようとすること。これこそが、僕らの創造と豊穣の源泉なのである。

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リーマンショック4~続グリーンスパンの弁明~

前回からのつづきだ。
読んでいないのであれば、前回をよんでから
読んでいただきたい。

市場原理か規制かということになると、
議論が荒すぎて、個人的には
どちらともいえないとしか言いようがない。

こういう場合は、一般論、総論のレベルではなく
具体論を議論していくほうが問題の解決になることが多い。

さて、今回の金融危機の具体的な問題の構造であるが、
以下のものであったと推察する。

まず、アメリカの巨大な財政赤字、日本の長期にわたるゼロ金利政策等
による過剰流動性があったと。

一方で、証券化商品という解りにくい商品が開発されたと。

そして、この解りにくい商品に過剰流動性が殺到したと。

なぜ、殺到したかというと、わかりにくいゆえにリスクがある
そういった商品を買う動機が、投資銀行、ヘッジファンドをはじめとする
投機家にあったからである。

投資銀行やヘッジファンドは、成功報酬という報酬体系をとっている。
このため、リスクの高いものそれゆえにリターンの大きいものを
選好するインセンティブがはたらく。
なぜなら、仮に失敗して多大な損失を出してしまったとしても、
最悪、クビになるだけで、それまで成功報酬でうけとった
報酬を返さなくてもよいからである。

ちなみに、リーマンCEOだったリチャード・ ファルド氏は、過去8年間に現金やストックオプションをあわせて3億5000万ドルの報酬を受け取っていたようである。
つまり、350億円、一年間で、44億円である。
これでは、公的資金注入に躊躇するアメリカ国民の反応にもうなずけるものがある。

また、ヘッジファンドのパフォーマンスは相対評価の側面がある。
つまり周りのライバルとの比較で、評価されてしまうのだ。

そうなると、慎重なファンドマネージャより無謀なリスクテイカーが
評価されることになる。

しかも、その評価は短期での結果をもとめられるから、
どんどん、投機的かつリスク選好的な側面が色濃く市場に反映されるようになる。

こういった背景で、バブルは成長していき
ついには、はじけたと。

で、このプロセスのどこがわるかったか。
当然、投資銀行やヘッジファンドというのはあるかもしれないが、
そういった投資銀行の行いに歯止めをかけられなかったのは
FRBであるというのが昨今の風潮だ。

それに対して、グリーンスパンの弁明はこうだ。

「市場はすでに、みずから改善を進めている。
 金融機関はレバレッジを引き下げており、商業銀行や投信銀行が
 事業を行うにあたって要求される自己資本のクッションは
 厚くなっている。この変化が起こっているのは、規制のためではない。
 金融機関の取引相手が、痛い思いをして、お互いにそれを要求
 しているのである。」

「理解が難しい証券化商品の多くは、投資家の関心が得られないため
 消えていくだろうし、それ以上に多数の証券化商品も、バブルの
 頂点に達した水準まで需要が戻ることは無いだろう。
 どの業界でもそうだが、金融業界でも、イノベーションには勝者と
 敗者がある。敗者は捨て去られ、時には突然捨て去られるが、
 勝者は全体として、何世代にもわたって、金融の効率性を高めていく。」

「市場は大規模な調整を続けていくだろう。それでも予想外の動きを
 起こすのが人間の本来の性格なので、金融システムが強化されて
 危機が起こらなくなることはまったく考えにくい。」

「政府はもっと関与すべきだろうか。これはあまり意味ある問いだとは
 思えない。選挙で選ばれた公職者は、政治の現実によって、
 経済に何らかの変調が起これば、事実上、どのような変調でも
 対策を打ち出さざるを得なくなっているからだ。」

こういう論理である。若干かわされているような気もするが
大筋はこれでよいだろうと思う。

これからも、規制⇔規制緩和の波が永遠に続いていく
というのが、やまいもの現時点での見解だ。

ただ、冷戦後の市場原理主義の雰囲気での
規制緩和の潮流の中で、すこし行き過ぎてしまったと。

であれば、ゆり戻しがきてもおかしくは無い。
しばらくは、サルコジの云うように規制の時代が到来し
市場における投機家の
割合は減っていくであろう。

しかし、投機家がへることで、悪くなる側面も見逃してはならない。
例えば、現在の日本株の状況である。

こういった、経済情勢のなか、リスクをとって
買いにでるのは、ヘッジファンドである。
リスクテイカー不在とうのもまた、市場としてはいびつなのである。

やまいもが考える市場のあるべき姿とは、次のようなものなのである。

投資家、投機家さまざまな立場のプレイヤーが雑多に存在し、
立場それぞれのリスク許容度におおじて、活発な取引を行う。
これにより、効率的に資本が投入されていく。


そして、世界各地で小規模なバブルが繰り返され、
しかしそのバブルが一方方法に向かうことなく、(例えば、
今回の世界全体で不動産バブルになるようなことは無く)
全体としては、穏やかな成長をみせるという、そんな世界だ。

そして、大事なのは市場内外で取引される金融商品には
十分に透明性が確保されているということだ。

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2008/10/12(Sun)  未分類コメント(2)トラックバック(0)
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コメント





















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[66]No title
【ウェブ】
【メール】

こんばんは。
確かに物事にはメリットとデメリットの両方がありますね。
規制と規制緩和バランスを取ることが必要なのでは。
なかなか難しい問題ですね。

  • 2008/10/13(Mon) 00:10
  • やっちゃばの士
  • 編集 ]
[67]No title
【ウェブ】http://sisousei.blog33.fc2.com/
【メール】

とかくショッキングな出来事が起きると、一方方向に流れがちになるような気がします。
そしてまた、行過ぎると。
これもまた、世の中の常ではあると思うが、もう少し痛みの少ない
形とならないかな、とは思います。


  • 2008/10/13(Mon) 09:12
  • やまいも
  • 編集 ]
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金融系システムの仕事をしています。
趣味は理屈をこねること。
そして、こねた理屈で人類の幸福を希求する。
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「空気を読む」という言葉に内包されている危険な側面
人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味について
自由論
HappynessとSuccessそして有能であるということ
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