金融危機の一色で、大変なことになっている。
いろいろ心配を抱えている人も多いのではないかと思う。
経済問題のことだけでなく、それぞれ仕事上の悩みをあるかもしれないし、
プライベート上で問題があるかもしれない。
とにもかくにも、悩みのうちに、もがき苦しんでるというのが昨今の時代の空気だと推察する。
「悩む力」という本が売れていると聞く。
実際、私も読んだし
私の周りも読んだ人が多い。
やっちゃばの士さんとか。
http://19971129.blog47.fc2.com/blog-entry-151.html(なかなかうまくまとまっていておもしろい。オススメ。)
こういったタイトルの本を手に取る人がおおいということは、
時代を反映していると思う。
で、今日は、本の話をしたいわけではない。
麻生太郎の所信表明演説の話をしたいのだ。
実は遅ればせながら、今日、やっと麻生太郎の所信表明演説を
読んだのだけど、これが、いいのだ。
http://www.asahi.com/politics/update/0929/TKY200809290138.html民主党に対する批判をしていて、まるで野党のようだとか、
批判されているということは聞いていたが、
どうしてどうして、しゃれた文体で
調子もよく、なかなかにメッセージがある。
ちゃんと原典をあたってみるもんである。
いいな、と思ったのは以下のところ。
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この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん方のもとに。
申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
日本は、明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑い、微笑(ほほえ)む国民だったことを知っています。この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。蘇(よみがえ)らせなくてはなりません。
日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進(まいしん)する所存であります。
わたしは、悲観しません。
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これをよんで、灯台のような言葉だなって思った。
不安や悩みをかかえていると、目の前のことしか見えなくなり、
ともすれば、息苦しく閉塞感にさいなまれてしまう。
でも、この根拠はないけど、
”日本は、強くあらねばなりません。”
”日本は、明るくなければなりません。”
と、唐突にいわれてしまうと、
うつむいていた顔を、ちょっと上げてみようかなと思えたりする。
いろいろと難しい状況になっている麻生総理ではあるが、
こういう灯台のような言葉を吐けるのって
なんかいいなと思う。
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