前々回、前回と、投資に関する3つの考え方を
紹介し、それぞれの特徴を説明するとともに、
その優劣を議論した。
今回は、そのいわば理論編をへて、如何に
やまいもが判断・選択し、どのように予算編成をしようとしているか
ということについて述べてみたい。
さて、その前に、(1)の堅実派について、補足をしておく。
堅実派は、定期預金を主な投資先という話をしたが、
ここ10年のデフレ環境下においては、結果としては、
意外に、よいパフォーマンスであったようだ。
つまり、選択としてはかなり懸命であったと思われる。
http://blog.ontheroad.jp/world_policy_interest_rate.html上記サイトは、ここ10年間のインフレ率の推移を示しているが、
仮に、10年で1%の定期預金をしているとすると、
ちゃんと実質的に1.数%の利回りを出していることになる。
普通、インフレ率を計算に入れると定期預金の利率は
小さいので、インフレ分だけ銀行に寄付してるようなもの
という認識でいたが、デフレ環境下ではインフレ分がマイナスなので、
実質的には定期預金の利率以上の価値があったことになる。
元本保証の商品だから、1.数%というのは、まあまあかもしれない。
ところで、やまいも選択だが、
やまいも的には(2)の長期運用分散投資を基本として
(3)の金持ち父さんを一部織り交ぜた形というのが、
一応の回答だ。
考え方としては、”投資とは、キャッシュフローを生み出すもの”
には、深く共感する。
そして、個別銘柄に投資するには、
特定分野に対する粘着質的情報収集への執念と
投資センスが必要ということを前提とする。
それを満たすのは、自己投資
これに尽きるのではないだろうか。
自分の能力ほど、確実にキャッシュフローにつながるものはない。
また、”合法的なインサイダー取引”といっても過言ではないほど
情報の質は高い。
となれば、これほど有望な投資先はない。
自己投資といっても、時間の制約もあってそんなに
投入できる金額は大きくはないので、
残ったお金は、大きく負けなければよいというスタンスで、
(2)の長期運用分散投資ということになる。
最後に、(2)ついての注意点だが、
(2)は、一度ポートフォリオを組んだら終わりではなくて、
情勢の変化にしたがって、適度に資産を移動させなくてはならない。
個別銘柄のファンダメンタルを分析する必要はないが、
最低限のマクロ経済の動きだけは、チェックするようにしたい。
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