このサイトは、javascriptを使用しています。javascriptをONにしてください。

大人の人生はおもしろいか

この質問に答えようとすること。これこそが、僕らの創造と豊穣の源泉なのである。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--)  スポンサー広告
▲このページのTOPへ

プロマネ② ~着地力~

さて、前回からの続きでプロマネ論の2回目になります。

前回、システム開発プロジェクトとはどういったものなのか、
ということについて述べた。

今回からは、前回の話した私観をもとに、その統括をおこなうプロジェクトマネージャに
ついて述べていく。

まず、”リスクの発見・解決、及び情報の伝達”が、システム開発の本質だといった。
では、そのシステム開発の総責任者の役割はといえば、
”リスクの発見・解決、及び情報の伝達”のための体制整備ということになるのだが、
その前のもっと基本的というか、前提条件みたいな話から語り起こしていきたい。



プロマネの話になると、よく話す話題として
①プロジェクトの立ち上げをするプロマネ(プロジェクトの立ち上げ)
②火の吹いているプロジェクトをおさめるプロマネ(プロジェクトのセットアップ)
③システムの実施の一番最後とのころをやるプロマネ(プロジェクトの着地)
いろいろタイプがいるけど、どこを一番やりたい?
といった話をします。

「プロジェクトなんて最初の計画が一番大事。ちゃんと計画すればあとは実行するだけじゃん。
  だから、プロジェクトの立ち上げ時期が一番やりがいあるんじゃない?」

「なにかトラブルがあると、何だか無性に生き生きするんだよね。
  火の吹いているプロジェクトが好きなのかね。」

「いやいや、最後までやり遂げた感があるから、一番最後がやりたいなぁ」

など、いろいろ好き嫌いはあるだろう。


でも、好き嫌いではなく、誰が一番偉いかということでいえば、
私は③のプロマネなんじゃないかと思う。
偉いというか、前提条件というか、
これがあった上で、初めて好き嫌いってのがあるんじゃないかと思う。


プロジェクト当初は、時間的余裕もあり
またリスクという名の制約があまり見えていなこともあり、
自らの価値観を前面にだし、比較的自由な筆致で、
闊達に物事をすすめられるという点があります。

しかし、プロジェクト終盤にさしかかると
それまで、顕在化してこなかったリスクが一気に顕在化するということが
ままあります。

プロジェクトは、いくら慎重に慎重にすすめても、
発散の芽がいたるところに発芽してきます。
それを摘み取りつつ摘み取りつつ、進むわけですが、
時には地雷がうまっていたりするので、
最短経路はとれず、適宜迂回するなどしなければなりません。

そうやって、複雑にからまった因果の果てが、
プロジェクト終盤に押し寄せます。

つまり、プロジェクトの矛盾が一気に押し寄せてくるわけです。

矛盾と書きました。矛盾とは何と何の矛盾なのでしょう?

代表的なのは、時間とコストとリソースの矛盾です。
本当は、時間とコストとリソースの調整こそ
プロマネの第一義的に重要なタスクであるはずです。
それが、なされていなかったわけで、その時点でプロマネ失格とも
言えると思いますが、私は別の見方をしています。

具体的な話をします。

とあるプロジェクトで、実施まで2週間を切って
お客様にシステムを実際に使ってもらったところ、
突然プログラムの品質が悪いことが判明しました。

突然というのも、開発側では一通りテストはなされており、
その結果も特に問題はなかったのですが、
お客様につかってもらった途端バグが報告され始めるというのです。

よくよく原因をしらべていくと、
オフショア開発での納品物の品質が、時間とともに次第に
低下していたことが原因でした。

開発を開始した時点では、管理もしっかりしており
納品物の品質も高かったので、信頼し、ある程度任せていたのですが、
次第に、納品物の品質が悪くなっていたのでした。
日本の会社に発注する場合、同じような作業をお願いすると、
品質が良くなることはあっても、悪くなることは考えにくい。
でも、現実は現実です。

この現実に対処せねばなりません。

もちろん、こういった問題に最初に気づき、適宜対処するのがベストですが
いまさらいっても始まりません。

このとき、プロマネは、残り2週間という制約条件のなかで、
出来うる最大、いやそれ以上の負荷をメンバーに強いるという選択をします。

さあ、デスマーチの始まりです。

しかし、その必要性を関係者間で共有した上でのデスマーチです。

私は、その時プロジェクトの一員として、ややヒヨった提案をした記憶があります。
(というか、現実的な施策かも)

しかし、PMはその案に対して、頑として首を縦振らなかった。
私の案でも、結果としては変わらなかったかもしれない。

でも、厳しい選択をするということにより、
プロジェクト全体に鞭が入ったようにキリっと引き締まったように思う。
そしてキリっと絞まった雰囲気がなければ、本来出るはずの集中力も、
火事場のクソ力もでないわけです。

プロジェクトというレースの最終コーナーは、こうして回るものなのだ
という、生きた教訓をえた思いがしたものです。

話は横道にそれましたが、ちゃんとやればことは起きなかったけど、
実際に起きてしまったということはプロジェクトではよく起きます。
それに対して、犯人捜しをするのもよいですが、それよりなにより
対症療法でもなんでもいいから、発生してしまった矛盾にたいして、
つじつま合わせをしなくてはなりません。
そして、プロジェクトを無事着地させなくてはなりません。
いくら途中までうまくいっていたからといっても、誰も評価してくれません。
そしてその着地ためにプロマネはありとあらゆる手を使います。
そのありとあらゆる手に、プロマネのキモのようのものがある気がします。
(そのキモの部分は、なかなか明確に言語化しずらいのですが。。。)


結論

プロジェクトを着地させること。
そこがまず、重要です。
そこには、プロマネ魂のキモがあります。



【ブログランキングに参加しています。ポチッと一票入れてくださいね!】
ランキング
読んでいただいて、ありがとうございます。

強調文
スポンサーサイト
2007/12/16(Sun)  未分類コメント(2)トラックバック(0)
▲このページのTOPへ

コメント





















管理者にだけ表示を許可する

[3]日本と中国の差は何?
【ウェブ】http://www.1offshoring.com/
【メール】support@1offshoring.com

はじめまして、幸地司と申します。
最初は良かったのに、時間が経つにつれ納品物の品質が悪くなった中国オフショア開発。一方、日本企業に同じような作業をお願いすると、品質が良くなることはあっても悪くなることは考えにくいというご指摘です。
その差は何でしょうか。
よく言われる暗黙知や人材流動性などの日中の差が原因なのでしょうか。また、やまいもさんが提案されたややヒヨった(^^)現実的な施策が気になります。よろしければ、こっそり教えてください!


  • 2007/12/17(Mon) 22:48
  • 幸地司
  • 編集 ]
[4]心の距離
【ウェブ】
【メール】

幸地司さん
コメントありがとうございます。
>その差は何でしょうか
はじめはは国民の成熟度といいますか、国民性の違い
とでもいいますか、要は、中国人はちょっとずるがしこいところが
あるのかなとも思っておりました。
しかし、最近はちょっと考え方が変わりました。
結論からいうと、その差は心の距離なんじゃないかと思うようになりました。
人間というのは、人をみて仕事をしますよね。
人の顔色をみて、怠けてしまうとか、そういうことではなく、
人のもつ真剣と真剣がぶつかりあって、
時に摩擦を起こしながら、進めていくのが仕事だと思います。
そういったぶつかり合いの中から、
健全な危機意識、品質に対する意識、
そういったものがうまれてくるのだと思います。
今回の開発では、約10か月間と長期の開発であったのに現地に行ったのは2回のみ。
これでは、こちらの熱をつたえきれなかったのも無理はないかなと思います。
最初は、現地入りしたこともありうまく熱が伝わったのではないかと。
>また、やまいもさんが提案されたややヒヨった(^^)現実的な施策が気になります。
プロマネが選択したのは、すべてのプログラムの完全なるホワイトボックステストでした。
しかし、これをこれからやるとすると、尋常でない時間がかかります。
私が提案したのは、プログラムの使用状況をしらべて、使用頻度の高いものを
優先して再びテストするというものです。


  • 2007/12/29(Sat) 00:41
  • やまいも
  • 編集 ]
▲このページのTOPへ
▲このページのTOPへ
| HOME |
▲このページのTOPへ
プロフィール

やまいも

Author:やまいも
金融系システムの仕事をしています。
趣味は理屈をこねること。
そして、こねた理屈で人類の幸福を希求する。
これが私の願いなのです。

代表的な記事としては、次のものがあります。

「空気を読む」という言葉に内包されている危険な側面
人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味について
自由論
HappynessとSuccessそして有能であるということ
やさしさについて
自我(エゴ)

twitter表示プラグイン
twitterユーザ名:yamaimo_
FC2カウンター
検索フォーム
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。