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大人の人生はおもしろいか

この質問に答えようとすること。これこそが、僕らの創造と豊穣の源泉なのである。

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人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味について3



■知性と情動の発達の意味

さて、この知性と情動を発達させたということは、
どういうことでしょうか。

まず、脳の機能は、もともとは、環境へ柔軟に対応する
ためにありました。

ところが、ここで、前出の”機能の乗っ取り”が起こります。


そもそも環境への適合のために、
情動という「緩衝材」をおいたわけですが、
この緩衝材が自己目的化されるということが起こってくるのです。

つまり、情動を満足させることを目的として、
人類は、驀進し始めるわけです。

本来は、生存に有利な状況が欲しかったわけですが、
生存に有利な状況にひたっている感覚そのものを
欲しがるようになります。

ここは、微妙ではありますが、大変重要且つ
本質的な違いです。


例えば、食べきれないほどの食料は、生存にとっては必ずしも
必要ありません。

しかし、生存にとって有利な状況に浸っている感覚を求めるようになった人間は、
食料を得たときに得られる安心感が欲しいので、
食べきれる以上の食料が欲しい、ということになります。

食べきれる以上であっても、人間が希求しているのは
食料を手にしているというその状況がもたらす、満足感、安心感
という感覚そのものを目的にしているため、
「いくらでもほしい」という状況が起こってくるのです。

この感覚というのは、いってみれば際限がないわけですので、
その”暴走”の仕方は、桁違いのものとなります。


その桁違いの暴走が、今日の文明という形で、
人類が自然界を席巻するに至っているという事実につながっていきます。



■貨幣の誕生


この際限がないという感覚の特徴を助長するツールとして
誕生したのが、貨幣です。

貨幣には、次の3つの機能があります。

1.価値保存機能
2.価値交換媒介機能
3.価値尺度機能

このなかで、もっとも重要なのは、1の価値の保存機能です。

2,3は、物々交換の世界でもある程度可能なものでした。

しかし、1の機能は、貨幣にだけしかありません。
そして、この機能こそが感覚の肥大化にとって、極めて大きなインパクトを
もつのです。

1の価値保存機能とは、もう少しわかりやすい言葉で言えば、
お金は腐らないということです。

物々交換の世界、例えば、お米を例にとって見てみましょう。

お米の場合、年月を経ると、悪くなってしまいます。

つまり、保存ができないわけですので、
お米を消費できる分しか、価値を獲得できません。

しかし、これが貨幣という腐らないものによって
価値が媒介されるとどうなるでしょうか。

よく、お金はいくらあっても邪魔にならない
といういわれ方をしますが、この言葉が雄弁に物語っています。

つまり、邪魔にならないので、情動を満たすための
欲求がどんどんエスカレートしていく、ということが可能となります。
つまりは、進化の暴走です。


お金は腐らないという性質が、感覚の無限性(際限のなさ)にとって、
極めて相性のよい代物であるとことが、お分かりいただけたことと思います。


次回へつづく
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2009/02/15(Sun)  人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味についてコメント(0)トラックバック(0)
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プロフィール

Author:やまいも
金融系システムの仕事をしています。
趣味は理屈をこねること。
そして、こねた理屈で人類の幸福を希求する。
これが私の願いなのです。

代表的な記事としては、次のものがあります。

「空気を読む」という言葉に内包されている危険な側面
人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味について
自由論
HappynessとSuccessそして有能であるということ
やさしさについて
自我(エゴ)

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