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大人の人生はおもしろいか

この質問に答えようとすること。これこそが、僕らの創造と豊穣の源泉なのである。

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需要の枯渇とそれが意味するもの

前回は、オバマ大統領にかこつけて、
新自由主義が立ち行かなくなったという
お話をしました。

今日は、具体的に日本で、どのようなかたちで
立ち行かなくなったのか、
そして立ち行かなくなった現状で、
どのような事態になっているのかを見ていくことにします。

さて、日本が新自由主義で、格差がひろがったという話は前回したとおりです。

その結果、どのようなことが起こったでしょうか。

それは、需要の深刻な枯渇
と、それに伴う国際競争力の低下です。

話を急ぎすぎました。

順を追って説明しましょう。
まずは、需要の深刻な枯渇から。

これは、具体的に云うと、
まっとうな物、全うなサービスが
売れないということです。

象徴的なのは発泡酒(第三のビール)、ユニクロ、マックの盛隆です。

ビール会社各社は、こだわりにこだわり抜いて
美味しい、いいビールを造っていたのだと思います。

しかし、価格の安くできる発泡酒が発売されるや否や、
日本の大衆は発泡酒を選択しました。

発泡酒を飲むということは、
本当はビールのほうがよいけど、
安いから、しょうがなく発泡酒で我慢する
ということです。

懐に余裕がないため、
まっとうなもの(=ビール)が売れなくなってしまったのです。

ここでのポイントは、従来のまっとうなものを超える
すばらしい新しいものが、従来品を駆逐したのではなく、
品質を落とした価格の安い代用品が、
まっとうなものを駆逐してしまったということです。

ユニクロの盛隆にしても、構造は一緒です。

本当は、デパートで買っていた5000円の
シャツ(=まっとうなもの)が
ユニクロの1980円のシャツ(=代用品)
に置き換わるプロセスです。

で、この結果どうなるのかというと、
消費者としては、粗悪とまではいわないが、
代用品でがまんし、供給側としては、
本当にいいものが売れないから作れないという
消費側、供給者側双方にとって、
大変つらい状況となってしまったわけです。

本来は、少しは価格が高くはなるけど、
その代わりより付加価値が高いものに置き換わる
というプロセスが、本来持続的で豊かな成長には必要であったわけです。


こうして、需要の枯渇が起きると、
まともなもの、サービスが駆逐されるということのほかに、
ガラパゴス化という現象にもつながってきます。

ガラパゴス化というのは、簡単に言えば、
日本特有の商慣行や、日本特有のニーズを
商機ととらえて、これに対応するために、
日本市場で独自の進化をとげて、
世界標準からかけ離れてしまうという現象です。

(ガラパゴス化については、以下のサイトが詳しいです。
http://www.nri.co.jp/navi/2008/080213_1.html


これも、懐のさびしくなった消費者を、
すなわち、小さいパイを、
熾烈な競争でもって奪い合うため、
おこるためと考えられます。

特にこの競争が、新自由主義の名の下
資金力、技術力をもった強大な大企業によって
繰り広げられるため、この進化のスピードが
すさまじい速さで進行することになります。


こうして、需要の枯渇によってもたらされる
(1)良い物から代用品へ移行、(2)ガラパゴス化
により、日本の製造業は、作りたくてもよいものを作れない
という状況になってくるわけです。

その結果、日本の製造業全体が国際競争力を
失っていってしまった、と。


さて、今回こうやって、ここ15年に
及ぶ、小泉構造改革以降、
行われたことをみていくと、
一言で言って、”無駄な努力”というか
”ボタンを掛け違えていた”というか、
そういった徒労感がぬぐえません。


需要のことを考えず、商売を考えるというのは
ちょっと考えればおかしいことのような気がしますが、
これが国家レベルになってしまうと、
これができていないというのは、なんとも滑稽な感じすらしてしまいます。

アメリカが牽引する世界的な好景気、
中国特需などの輸出セクターにとっての好条件が
なくなった今、需要サイド無視のつけが
巨大な矛盾となってたち現れてきているような気がします。





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2008/11/09(Sun)  未分類コメント(6)トラックバック(0)
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コメント





















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[110]No title
【ウェブ】http://seikatsusekkei.blog88.fc2.com/
【メール】

今日の記事、とてもしっくりきました。
ボクは営業をしていて、まさにやまいもさんのおっしゃる、代用品化の流れに悩まされています。
とても理に適ったいいお話。
なんだか触発されて書きたいことが浮かんできました^^

  • 2008/11/09(Sun) 21:29
  • リックルハング
  • 編集 ]
[111]No title
【ウェブ】http://sisousei.blog33.fc2.com/
【メール】

>代用品化の流れに悩まされています。

本当にそうですね。作りたいものが作れない、売りたいものが売れない、買いたいものが買えない。ちょっと不幸な構図です。

>なんだか触発されて書きたいことが浮かんできました^^

うぁ~、うれしいです。
どんどん、書いてください。
どんな、記事になるんでしょうか。
期待しています。^^;


  • 2008/11/09(Sun) 21:55
  • やまいも
  • 編集 ]
[112]No title
【ウェブ】http://19971129.blog47.fc2.com/
【メール】

やまいもさん

需要の枯渇によって、供給が枯渇する。

誰しもが安く商品を手に入れたい、極端な場合はただで手に入れたいと思うものですが、その思いが実現されたときが怖いのです。今回の金融危機もそうですが、おいしい思いが出来るということは、どこかに負の部分が生じてしまうということなのです。

プラスが生じれば必ずマイナスが生じる。プラスの触れ幅が大きすぎると、マイナスの触れ幅も大きい。

一人勝ちというものは、長期的に見ればありえないのではないでしょうか。天敵のいない動植物が異常繁殖して生態系が壊れていくようなものです。



  • 2008/11/11(Tue) 08:41
  • やっちゃばの士
  • 編集 ]
[113]No title
【ウェブ】http://onigirigorogoro.blog46.fc2.com/
【メール】

やまいもさん
私も代用品で納得するようになっていますね。悲しいかな、最初は「こんなもの」と思っていても、適応してしまうのは、人間のすごい力ですね。
ただ、基準はどんどん下がっていきますね。何が本物なのか分からない状態に。
すでに多くの日本人は、マックの手抜きフライドポテトが美味いと感じているんですから。

  • 2008/11/11(Tue) 11:19
  • gonsuke
  • 編集 ]
[114]No title
【ウェブ】http://sisousei.blog33.fc2.com/
【メール】

やっちゃばの士さん

こんばんは。

確かに、一人がちというのは、ありえないですよね。

あらゆる価値観、考え方、ビジネスモデル、を取り込んで、混沌としている姿が、豊かということになるんでしょうね。

共存共栄の精神でありたいですね。

この当たりは、拙ブログでまたかきますよ~



  • 2008/11/11(Tue) 21:12
  • やまいも
  • 編集 ]
[115]No title
【ウェブ】http://sisousei.blog33.fc2.com/
【メール】

gonsukeさん

こんばんは。
確かに私も、代用品に鳴らされてしまっている一人です。

>何が本物なのか分からない状態に。

この言葉、はっとしました。

これが、代用品化の本当の怖いところかもしれませんね。

豊かさを知らないものが、
豊かになれるでしょうか?
ということです。

ナイスなコメントありがとうございます。


  • 2008/11/11(Tue) 21:26
  • やまいも
  • 編集 ]
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やまいも

Author:やまいも
金融系システムの仕事をしています。
趣味は理屈をこねること。
そして、こねた理屈で人類の幸福を希求する。
これが私の願いなのです。

代表的な記事としては、次のものがあります。

「空気を読む」という言葉に内包されている危険な側面
人類の進化という観点から捉えた金融危機の意味について
自由論
HappynessとSuccessそして有能であるということ
やさしさについて
自我(エゴ)

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